映画紹介「イーディー83歳 初めての登山」ネタバレなし【50代の感想】
この映画は、イーディー役である、1933年2月22日生まれ、当時83歳のシーラ ハンコックさんが、過酷な登山に挑むまでの心の葛藤を描いた作品です。
私は、50代なので、同年齢のご両親をもつ方なら想像しやすいと思います。
父は、イーディーとほぼ同じ年齢です。
私の父も登山が好きで、よく山に登っていたので、今の父ならどうするだろう、娘の私はどう対応するのだろう、などということを考えながら観ることを決めました。
感想は、その時々で50代の私でも主人公と同じ気持ちになれたことがよかったところだと思いました。
映画紹介「イーディー83歳 初めての登山」ネタバレなし【50代の感想】
目次
- 登場人物
- イーディーについて
- 始まり
- ジョージの死
- いつものレストランで
- イーディーの挑戦
- ジョニーとの出会い
- ホテルをキャンセルしなかったイーディー
- 登山への意欲
登場人物
- イーディー 83歳 この映画の主人公
- イーディーの娘 ナンシー
- ジョニー イーディーが出会った青年、、、彼がいなければ、、、。
- ジョニーの友達
- フィオナ ジョニーの彼女
イーディーについて
イーディーという人は、場面場面で強いところ、弱いところを演じ、また、ある時は嫌みなおばあちゃんであり、別の場面ではかわいいやんちゃなおばあちゃんだったりの役柄を演じています。
そして、彼女の青い瞳はいつも遠い何かを見つめているようでした。
始まり
ある日、屋根裏の物置部屋へ行ったイーディーが見つけたものは、無造作に置かれたキャンプ用の古いやかんとコンロ。
大好きだった父との思い出の写真、
そして「昔を懐かしみながら、このへんてこな山に一緒に登ろう!」と書かれた古い絵はがきでした。
ジョージの死
長い長い介護の末、夫のジョージが亡くなりました。
その3年後に家を売り、娘のナンシーに連れられて老人ホームに入ることになります。
老人ホームで、周りは皆よぼよぼした年寄りだと感じたイーディーは、もしかしたら、私は、まだ、こんなところに来るべきではないと思っているような強気な態度を見せます。
部屋で、荷ほどきを手伝っていたナンシーは、たまたま見つけた、母の日記を読んでしまう。
そこから2人はまずい雰囲気になるのですが、なぜ、ナンシーが怒ったのか、一緒に観ていた私と旦那では意見が分かれました。
皆さんはどう思うでしょう。
このときイーディーが言った言葉「日記だけが想いを打ち明ける相手だった。」とは、、、。
どれほど辛い日々を送っていたのでしょう、私だったらきっと耐えられない。
いつものレストランで
場面は変わり、ある日、いつも通うレストランで、「いつもの」と注文。
その少しあと、「追加は遅い?」とイーディーが聞くと、「何も遅すぎることはないさ。」という店主。
この言葉に、「はっ!」としたイーディー。
私は、この店主の言葉、、、自分にも言い聞かせています。
遅すぎることはない。
なんでも始めようと思った時がチャンス!
やろうと思った時にできることをやる。
誰にでも当てはまると思います。
いい言葉ですよね!
イーディーの挑戦
でも、83歳のイーディーがやろうとしたことはものすごい挑戦!
それは、父からもらった絵はがきにあったスイルベン山に登ることだったのです!
そうと決まれば、ナンシー宅に留守電を入れ、荷物づくり開始。
決断力がすごい!
ところが、駅に到着し、ホームを歩いていると走ってきた男女に運悪くぶつかられ転倒。
イーディーは、無事でしたが、「大丈夫?」と尋ねる二人に「逮捕ね。」とここでも強気。
この時ぶつかった若者がジョニーですが、こののちイーディーにここまで親切にできるのはなぜだろうと思うのと同時に、彼女の思いをきちんと受け止めてくれた素晴らしい青年というのが感想。
ジョニーとの出会い
車に乗っていたジョニーは、雨の中、バス停で待つイーディーに気づき「バスは4時間こない。送ってあげる。」と言う。
イーディーは、1度は断るも結局のせてもらい予約したホテルへ向かうことに。
ホテルでは、「予約は明日です。」と言われ、「今日のはずよ。私はぼけてないから。」とまたまた強気の発言!
しかし、どこも空きはなく、ジョニーの汚い部屋で一晩、またしてもお世話になることになる。
ホテルをキャンセルしなかったイーディー
翌朝、ジョニーの部屋をそっと出て、予約していたホテルへ向かい、登山をあきらめようとしたのか、キャンセルを申し出ようとするが、、、、。
偶然そこにいた、鼻からチューブを入れてソファーにうなだれている老人を見て、「キャンセルはやめるわ。」と。
ちょっとの場面も観逃してしまうと、気持ちの移り変わりにを気づくのが難しいかもしれません。
登山への意欲
それから、イーディーの登山への意欲が再び沸きはじめました。
壊れたバッグのバックルを買うため、キャンプ用品店へ行くとそこはなんとジョニーの店でした。
そこで、キャンプのことをいろいろ聞き、4日間の訓練とガイドをお願いすることになります。
今後イーディーとジョニーがどのようにかかわっていくのかは映画を観てのお楽しみです。
ちょっと言ってしまうと、とても楽しそうなトレーニング風景、まるで恋人のような2人、感情をさらけ出してお互いの思いをぶつけあうシーン、そして素晴らしい景色、、、はい、ここまで。
会って間もないおばあちゃんと若者がお互いの心の中を理解できるって素晴らしい。
知り合って何年たっても 分かり合えない人もいるのに。
どんな人におすすめ?
- 50代以上の人
- 頑張る姿を見て、自分も元気をもらいたい人
- 人の気持ちを自分の気持ちに置き換えられる人
最後には、人生の大先輩であるイーディーからの心に響く言葉があり、私もそのようなことを思う日々があったので、その言葉大切にしたいと思う映画でした。