映画紹介「マダム イン ニューヨーク」ネタバレなし【50代の感想】

 これは、インド人の普通の主婦が、苦手な英語を克服し、自分に自信が持てることの素晴らしさを感じていくまでを描いた映画です。

私は、語学の学校を出たのですが、全くモノになりませんでした。

一生懸命やらなかったことに後悔し、主婦になってからも何度も独学で挑戦してきましたが、中途半端で終わっていました。

主人公シャシがほんの少しの勇気をもって(いや、彼女にとっては大きな勇気でしょう)踏み出したことで、その情けなさや悲しさが自信に変わっていく。

なんて素晴らしいことでしょう!

自分が、人より劣っていることがあると落ち込んだり、疎外感やさびしさを感じます。

これは英語に限ったことではなく、なんにでも当てはまると思います。

家族にバカにされ、自分の力で何とかしようとしたシャシの努力は、誰が見ても元気づけられるのではないでしょうか。

私もまたやってみようかなという思いがわいてきました。

遅すぎることはありませんね。

頑張ろうと思う気持ちさえあれば。

 

映画紹介【マダム イン ニューヨーク」ネタバレなし【50代の感想】

 

目次

  • 登場人物
  • 主人公 シャシとは
  • はじまり
  • 面談に来ないで
  • ニューヨークに住む姉のマヌからの電話
  • シャシの決心
  • 家族とわかれて
  • ニューヨークでのシャシ
  • どんなひとにおすすめか? 

 

 

 登場人物

  • シャシ 主人公 (シュリデヴィ
  • サティシュ シャシの夫 (アディル フセイン
  • サプナ シャシの長女
  • サガル シャシの長男
  • 義母
  • マヌ シャシの姉 (ニューヨーク在住)
  • ミーラ マヌの娘 (ケビンと結婚する)
  • ラーダ マヌの娘 (シャシの味方)
  • ローラン (英会話学校の生徒の一人、シャシを好きになるイタリア人)
  • 英会話学校の先生と生徒たち

 

主人公 シャシとは

とても料理の上手な妻であり母である。

おいしいラドゥを作り、みんなに喜んでもらうことで幸せを感じている。

家族の中で英語が苦手なことで、バカにされ、孤独感を感じる。

英語を克服するために出会った仲間たちと頑張る 。

 

 

はじまり

シャシは、朝食の準備に追われています。

そこでジャズダンスの話が出ますが、シャシは、苦手な英語で「ジャアズ」と発音すると、娘のサプナと夫のサティシュにくすくす笑われてしまう。

息子のサガルは、「ジャアズでなくジャズだよ」とただしてくれます。

 

みんなを送り出しあと、シャシは、注文されている得意のラドゥを大量につくります。

ラドゥというのは、インドのとても甘いお菓子だそうです。

お客さんのところへ車で届けると、待ってましたとばかりにいつものように大評判でみんなに喜ばれます。

あまりに嬉しかったシャシは、電話でサティシュに報告しますが、「大事な会議だ。」とうるさがられてしまいます。

 

夜、帰宅したサティシュは、夕食のカレーを食べながら「うまい、外で食べなくてよかった。」と喜んでくれます。

 

面談に来ないで

 次の日、サティシュからサプナに電話。

予定していた学校の面談に出られないとのこと。

代わりにシャシに出るようにと言いますが、「英語ができないママには来てほしくない。」「パパは出張で、ママは病気。」だと学校に言うからとサプナに言われます。

しかし、シャシは面談に行くことになり、英語で話してきた担任にヒンドゥー語でとお願いする。

サプナの成績を聞いて安心し、ついつい余計な話をしてしまう。

面談後、「先生に余計なこと言って!パパがよかった!」と言われ、落胆するシャシ。

もし、私でも母国語で話せ、緊張がほぐれたなら、シャシと同じように調子にのって、子供に怒られていたかもしれませんね。

 

サティシュ帰宅後、「なぜ私と結婚した?」と聞き「一目ぼれ、古風な女だから。いちいち考えたら結婚できないぞ。」と言われ、「私は、どんなに頑張っても誰にも喜ばれない。」とシャシ。

サプナの面談に行き、失敗したと思うシャシは、サティシュに愚痴をこぼしますが、サティシュは彼女の気持ちに気づいていない様子。

 

 

ニューヨークに住む姉のマヌからの電話 

 

娘のミーラが結婚するので手伝いに来てほしいとのこと。

サプナは、ニューヨークと聞いて大はしゃぎ!

すぐにでも行きたいと言い出すが、学校のことがあるから、ママ一人を先に行かせるとサティシュ。

サガルもママと一緒に行くというが、「そんなこと言うと退学だ、家でラドゥでも作れ。」という。

唯一の楽しみであるラドゥを馬鹿にされたようで、その時のシャシの顔は、さみしそう。

サティシュは、ラドゥを作るシャシをよく思っていないようなところがちょこちょこ出てくるのですが、実際はどうなのかなって思います。

みんながあまりに喜ぶから嫉妬しているのかもしれませんね。

 

シャシの決心

 

一人で先に行くことになかなか踏ん切りがつかないシャシですが、5週間も家を空けるので家族のことが心配でたまらない。

そんな気持ちを察しての義母の一言「あたしなら今すぐにでも旅立つよ。頼りはあなただけ。たった一人の姉、そして、家族で初めての挙式だからね。」と。

いいお義母さんですね。この一言がなければ、シャシは、行けなかったかもしれませんね。

 

そして、買い物に出かけたとき、サティシュは同僚に会い、シャシの見ているところでハグをするのですが、かなり気になっています。

 この後歌が流れるのですが、詞の中に「行くな、と言ってとめてほしい。」とあります。

シャシは、家族のことも心配だし、愛するサティシュのことも気になるのでしょう、そして、何より自分が寂しい、心細いはず。

サティシュが空港へ送ってくれる車の中で、シャシは涙を流します。

その気持ちわかります。

言葉がわからない国へ、たった一人で行く、そして家族と夫が心配、、、。

 

家族と別れて

 

空港で、荷物検査では、水とお土産のラドゥを持ち込み禁止と取られてしまいます。

おそらく初めての飛行機?

不安でいっぱいのシャシに、隣に座った男性が親切に接してくれます。

そして、別れ際に「迷わず自信をもって決然と!初のアメリカ旅行、何事も初めては1度だけ、楽しんで!」と励ましてくれました。

こんなこと言われたら元気出ますね!

 

ニューヨークでのシャシ

 

無事到着し、迎えに来ていた姉のマヌたちと会います。

そして不安そうにしているシャシに「家のことは忘れてニューヨークを楽しまなきゃ。」とラーダ。

次の日、ラーダと外出し大学へ行っている間、一人でニューヨークの町を歩くことになります。

公園でおいしそうにパンをかじる人。

それを見て、シャシは、近くのカフェへ。

勇気を出して注文するも、そこで大失敗をしてしまいます。

ここで情けない思いをしたシャシが決心したことは、なんだったのでしょう。

 

できなかったことができるようになっていく喜び。 

生き生きとしながら、どんどん変わっていくシャシ

努力し、楽しみながら興味を持ち自信をつけていく。

ほんとうに笑顔が素敵です。

心から嬉しそう!

仲間の一人に告白されてしまうのですが、きっぱりと「恋はいらない、欲しいのは尊重されること。」と言います。

主婦だって夫と対等になりたい、、、シャシがずっと思ってきたこと。

 

ラストは感動でした。

みんなの見る目が違っていました。

それは、シャシの努力があったから、、、。

私も同じ気持ちを味わわせていただきました。

涙が出ました。

 

 

シャシを演じたシュリデヴィさんは、びっくりするほどキレイな人!

他の映画も見てみたいと探したところ、残念ながら2018年にお亡くなりになっていることを知りました。

悲しいです。

でも、この映画観られたこと幸せに思いました。

私にとっての頑張り直そうと思える作品。

Thank You Shashi!

 

どんなひとにおすすめか?

  • 苦手を克服したいと思っている人
  • みんなと同じ立場に立ちたい人
  • なかなか一歩が踏み出せない人
  • 元気をもらいたい人
  • 自分に自信が持てるようになりたい人