映画「サバイバルランド」50代感想
2014年制作 ノルウェーの映画です。
見終えた感想としては、観なくてもいいかなという感じです。
ただ、よかった点を挙げるとすれば、舞台は北極ということで、何もない大自然の景色、、、真っ白な世界と海は美しかったです。
あらすじを簡単に説明すると、転校してきたばかりの弟のシンドラがいじめられ、姉のユリアと妹のイダとともに逃げます
逃げた先は、ヘリポートでした。
そこにいたヘリコプター操縦士の男性にこれから整備のためスタヴァンゲルへ向かうということをききます。
スタヴァンゲルには、ヘリコプター操縦士の父親がいて、クリスマスの2日前の53日後まで会えません。
子供たちは、乗せてと頼みますが、当然無理なことでした。
子供たちは、一度帰ろうとしますが、操縦士に無線の連絡が来たので、操縦士はその場を一旦去ります。
その間に子供たちは、ヘリのところに戻り、勝手に乗り込んでしまうのでした。
父親に会える喜びからでしょう。
ところが、行先は変更になり、遭難信号が来た、半月島へ行くことになってしまったのです。
子供たちが乗ったまま、ヘリは離陸し半月島へ。
そこで乗務員は、クマに襲われた男性を迎えに行っている間に、子供たちは、父親のいるスタヴァンゲルだと思い降りてしまいます。
子供たちは父親を捜すため走るのですが、子供たちに気づかずにヘリコプターは離陸。
子供たちは、取り残されてしまいます。
ここで、位置の確認を。
スタヴァンゲルの場所ですが、ノルウェーの南にあります。
子供たちの住んでいるところは、わかるといいのですが出てきませんでした。
そして、半月島はロングイエールヴィーンという北極にある島のようです。
さて、半月島、、、ただ小屋があるだけで周りは氷河、氷、雪、海。
北極とは、気温は−71℃らしい、、、。
低すぎて、想像できません。
寒すぎて、死んでしまいそう。
その小屋は、救助された男性が住んでいたところでした。
そんなところで子供3人でどう生きていくかというありえない内容でした。
男性が住んでいたから子供たちも大丈夫ということで製作されたものだと考えられますが、実際のところ無理ではないかと。
お姉ちゃんであるユリアは、缶詰を温めて食事の世話をしたり、住人の日記を読んで、そこでのことを知ったり。
でも、そこは、ただの小屋で、普通なら考えられないほど寒いと思うのですが、室内にいる子供たちからは、そんな感じは受けません。
ストーブで温まるシーンなどもほとんど出てきませんでしたし。
平気そうでした。
古い無線機を見つけどうにか動かそうとするのですが、子供にどうにかできるはずもなく、大人の私だって、絶対無理。
シロクマ向かって大声で威嚇し弟を守ったり。
これで向かってこないのかと。
また、食料が尽きて、日記から推測した北へ行けば何とかなると、ユリアがスノーモービルに2人をのせ走るのですが、よく運転できるなぁと。
そしてその方向もどうやって決めてたのか。
コンパスを使っている様子もなく。
無謀です。
途中で氷の割目にシンドルが落ちて、それを助けようとしたユリアも落ちてしまうのですが、その2人を妹のイダが助けるというどう考えても不可能と思われる設定。
おまけにびしょびしょの状態で、スノーモービルで小屋に戻る!
絶対無理だと思います。
寒くて、凍えて死ぬのがふつうだと思うのですが。
最終的には、助けが来るのですが、あのような状況でよく頑張ったねと言ってほしいための映画なら、それでいいですけど、感動することは難しい。
感動や苦難を乗り越えた姉妹たちを表現したいなら、もっと考えられる設定の方がよかったのではないでしょうか。
やはり映画を観たら、それなりのものがなければ、、、ですね。